「Je t’aime.」以外の愛情表現
フランス語の愛情表現「Je t’aime.」は本当に有名ですが、他にもけっこうあります。
今回はその3つ目、「Je pense à toi.」をご紹介します。
文法的にもシンプルで覚えやすいです。
「Je pense à toi.」
「je」は1人称代名詞単数「わたし」など、「pense」は「考える」「思う」という意味の「penser」の活用形(現在形)です。
なお、「penser à ~」という形で「~のことを考える」「~を思う」という意味になります。
「toi」は2人称代名詞単数「きみ」などの強勢形と言われる形です。
なので、「Je pense à toi.」は「きみのことを考えている」「きみのことを思っている」という意味です。
どんな人がどんな場面で?
「Je pense à toi.(きみのことを思っている)」は、友人関係にある相手への第一歩として、愛情を控えめにほのめかす時に使えます。
また、すでに付き合っている相手へ、気持ちの確認を伝えたいときにも使えるでしょう。
人にもよりますが、日本語では、付き合っている相手に対して、こうした内容を口に出してまで言うことは少ないかもしれません。
でも、それをわざわざ口にするのが、フランス人です。
恋愛対象でなくても?
ただしこのフレーズは、恋愛関係にある人同士が使うとは限りません。
親子や友人などの間でも、ひんぱんに使われます。
親が自分の子どもに対して、毎日のようにこのフレーズを言うのはごく普通のことですし、何なら1日に何度も、口ぐせのように言う親もいます。
こうした親が、子どもが思春期になってからもうるさくこのフレーズを浴びせかけ、子どもがうっとおしそうにしている姿も、何度か見かけたことがあります。
でも、うっとおしそうにしていても、「Je pense à toi.(きみのことを思っている)」と言われ続けているのもまんざらではない様子です。
やはり、日本の親子関係とは違うのです。
相手が複数の場合
ちなみにこのフレーズは、相手が1人だけなら「Je pense à toi.」ですが、例えば複数の子どもに対して言うなど、複数の人相手なら
- Je pense à vous.
(あなたたちのことを思っている)
になります。
また、「tu(きみ)」を使う親しい間柄の相手ではない場合にも、相手が単数・複数にかかわらず、同じフレーズが使われます。
- Je pense à vous.
(あなたのことを思っています)
(あなたたちのことを思っています)
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