クリスマスツリーの役割
毎年12月上旬に飾るクリスマスツリー、サンタさんにプレゼントを置いてもらう目印ではあるのですが、それだけではありません。
24日の夜、お供えするモノがあるんです。
まだ子どもたちが小さかった頃、フランス人の父親との会話はフランス語だったので、そのままご紹介します。
確認する上の子
12月24日の夕食は、クリスマスディナーです。
ケーキを食べながら、上の子がこう言いました。
C’est ce soir, le Père Noël va passer, n’est-ce pas ?
(サンタクロースが来るのは今晩だよね?)
フランス人の父親の答え
すると、すかさず主人は言いました。
Oui, mais il faut pas oublier un verre de vin pour lui.
(そうだけど、ワインを1杯あげるのを忘れないようにしないとね)
驚く下の子とそれに答える上の子
下の子は驚いています。
Le Père Noël qui boit du vin ?
(サンタクロースはワインを飲むの?)
父親の代わりに、去年のことを覚えていた上の子が答えます。
Il fait froid dehors, c’est pour le réchauffer.
(外は寒いから、温まるためにね)
念を押す父親
主人が続けます。
N’oubliez pas une carotte pour le renne !
(トナカイのためのニンジンも忘れずにね!)
さらに驚く下の子
下の子は目を丸くしています。
Ah oui, c’est très important !
(そうだね、それはとっても大切だね!)
2人はワイングラスとニンジン1本を載せたお皿を持って来て、主人が赤ワインを注ぐと、大事そうにクリスマスツリーの前に供えました。
翌朝、プレゼントを見つけて大喜びしながらも、飲み干されたワイングラスとカラになったお皿を、しっかりチェックしていた2人でした!
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