フランスの報道用語
早いもので、パリオリンピックまであと1ヶ月あまりです。
日本語ではオリンピックのことを「五輪」と言ったりしますが、フランス語にもこのような略称があります。
また、オリンピックまで「あと〇〇日」という報道もされるので、その際の表記とともにご紹介します!
オリンピックの略語
フランス語でオリンピックは「jeux Olympiques」なので、略称はその頭文字を取って「JO」になります。
「jeux」は「遊び」「ゲーム」「競技」「賭けごと」「演技」「(手足などの)動き」など様々な意味を持つ男性名詞「jeu」の複数形です。
「Olympiques」は「国際オリンピック大会の」という意味の形容詞「Olympique」の複数形です。
なぜ複数形?
「jeux Olympiques」が複数形になるのは、複数の競技が行われるからです。
これは英語でも同じで、「Olympic games」です。
ただしフランス語の形容詞は、修飾する名詞の性や数によって変化します。
英語は「Olympic」で単数のままですが、フランス語は「Olympiques」で複数になります。
なぜ大文字?
ところで「Olympiques」の最初の文字「O」が大文字なのは、オリンピックの由来となったのが古代ギリシャの街である「オランピア」のお祭りだからです。
街の名まえ、つまり固有名詞由来なので、大文字表記になったということです。
「あと〇〇日」
そして「あと〇〇日」と言う場合には、「jour」の略「J」が使われます。
「jour」は「1日」「曜日」「昼間」などの意味の男性名詞です。
フランスの報道では「あと300日」の意味で「J300」、「あと60日」の意味で「J60」などと言われてきました。
パリオリンピックは7月26日からなので、6月26日には「J30」と報道されるはずです。
あまり厳密ではない?
なお、この「J~」という言い方は、オリンピックのような競技大会だけではなく、いろいろな催事などに使われます。
ただし日本語ほど厳密に「あと〇〇日」ではないことが多いです。
1ヶ月が31日や28日などでも「J30」と言うのです。
日常会話でも、「2 semaines(2週間)」と言う代わりに「15 jours(15日間)」と言うことが多いくらいなので、細かいことは気にしない人がほとんどです。
よく言えば、おおらかではありますね!
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