【フランス語勉強法】フランス語由来の外来語に注意しよう!― 意味編 4 ― その他

勉強法

意外な意味を持つ単語も!? 

フランス語由来の外来語を振り返ることで、日本語との違いを楽しみながら単語数を増やしてきました。 

今回は、前回までのカテゴリーに収まり切らなかった単語を扱います。 

日本語とはかなり違う使い方をされている言葉もありますよ! 

enquête アンケート 

日本語の「アンケート」といえば、「(街頭や電話などでの)アンケート調査」のことでしかありません。 

でも、元になったフランス語の「enquête」は、耳にすると少々身構えてしまう言葉です。 

なぜなら、警察の「捜査」や「尋問」という意味で使われることが多く、同じ調査でも「現場調査」として聞くことが多いのです。 

ただし「世論調査」などの意味で使われることもあるので、こちらの方が日本語の「アンケート」には近いですよね! 

garçon ギャルソン 

日本語になっている「ギャルソン」は、レストランやカフェなどで働く、ウェイターのことですが、フランス語の「garçon」は「男の子」「青年」「独身の男性」といった意味があります。 

フランス語の「garçon」にも、レストランなどの給仕係の意味が含まれますが、事務所の「下働きの男性」という意味もあります。 

なお話し言葉限定なら、母親が「mon garçon」と言うことで、「息子」の意味もあります。 

sabotage サボる 

仕事や勉強など、しなければいけないことを怠けることを「サボる」と言いますが、フランス語の「sabotage」が語源です。 

ただし「sabotage」は本来、破壊行動を指します。 

昔、木靴(フランス語で「sabot」)の製造工場で働いていた人が労働条件などに不満を持ち、はいていた木靴で作業用の機械を蹴って壊して抗議したことが語源だとされています。 

ストライキは完全に仕事をせずに抗議する方法ですが、「sabotage」は仕事の能率を落とすことで抗議する方法です。 

salon サロン 

日本語で「サロン」というと、エステサロンなどの美容系、最近はオンラインサロンという言葉もよく聞くようになりました。 

もしくは、社交界や政治・ビジネスの取引の場所という意味で、サロン活動という言葉もありますね。 

語源になったフランス語の「salon」は、「応接間」という意味で、貴族など上流社会の人たちが自宅の応接間に人を招待して社交場となったことが元だと言われます。 

もちろん、今でもよく使われる単語で、庶民の家の応接間兼居間でも、「salon」と呼ばれるので、私の小さな自宅でも「これがサロンか~!」と、初めは微妙な心地だったのを覚えています…。 

「salon」の他の意味としては、「(応接間用の)家具一式」や「展示会」などもあります。 

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