【バイリンガル子育て】共同作業を楽しもう!

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努力して楽しく! 

「バイリンガル子育て」と言うと、語学のことばかり考えてしまいがちですが、
家庭内でのことなので、親子とも楽しいのが一番です。 

ここでは、フランスでのバイリンガル子育てについてお話ししますが、
基本的には同じ考え方が通用すると思います。 

私の場合は、主人が話すのはフランス語のみ、
地方在住なので近くに日本人があまりいない環境の上、
当時はインターネットがありませんでした。 

子どもが日本的なものに触れるのは、ほぼすべて私を介してのみという環境で、
さらに金銭的に余裕のある生活でもなかったため、度々日本に行くこともできず、
かなり知恵を絞らざるを得ませんでした。 

語学だけではない、バイリンガル教育 

普段の会話は日本語のみですし、日本語の本の読み聞かせをし、
テレビで日本語の国際放送の番組を見せたり、日本語のビデオも見せたりしましたが、
やはりここは日本ではないのです。 

近所や友人との付き合いどころか、子どもと父親との会話までがフランス語なので、
意識しないと日本語の割合がどんどん下がってしまいます。 

そこで、子どもが2歳になった頃、一緒におやつを作るようにしました。 

初めのうちは混ぜて焼くだけの簡単なレシピにして、子どもには混ぜる工程を手伝ってもらい、
成長に従っていろいろなレシピにし、やってもらうことを増やします。 

また、フランスでは簡単に手に入らないような和菓子や菓子パン作りにも挑戦することで、
子どもを日本の味に近づけようとしました。 

すると、お菓子作りで「手伝うことの楽しさ」を知った子どもは、
工夫することで食事の支度の手伝いもしてくれるようになりました。 

お手伝いをすることで、和食や日本ならではのメニューに親しむことになり、
おいしく食べられるようにもなったと思います。 

最近ではフランスでも、餃子やシューマイなどの冷凍食品がスーパーで買えるようになりましたが、
当時はまだ売っていなかったので、一緒に作りました。 

日本語学習のモチベーションに! 

また、食べ物だけではなく、折り紙や習字をしたりしたのも、いい思い出です。 

日本語に直接は関係がなくても、日本文化に触れる機会になりますし、
作業することで増える語彙もたくさんあります。 

そして何より、子どものルーツでもある、日本に関係することを体験することで、
日本語で話すことへのモチベーションが高まるチャンスを作ってあげられるのです。 

こうして育った子どもたちは、大人になった今でも日本に行くのが、
それも日本のスーパーやコンビニに行くのが大好きです。 

なぜなら、フランスの我が家では時間や手間をかけないと食べられなかった、
肉まんやあんまん、鶏のから揚げやコロッケなどが安く売られているから。 

「日本に行く」、イコール「おいしいものを食べる」になってしまう、食いしん坊の私たち。 

食べ物の話しで盛り上がるのも、一緒に楽しく作った経験があったからこそだと思っています。 

知恵や工夫は子どもに通じる 

インターネットや物流が発達した現在は、今回お話ししてきた内容とは異なり、
海外からでも日本語の動画が見られるだけでなく、
日本語の教材や食材なども、当たり前のように入手できるようになりました。 

でも、だからこそ、あえて今回のお話しをすることにしました。 

なぜなら、親が子どもの幸福を祈って働かせた知恵や工夫は、
必ず子供に通じると考えているからです。 

バイリンガル教育が子どもにとって押し付けになってしまわないためには、
「一緒に楽しく何かをやる」ことが役に立ちます。 

個々のご家庭ならではの事情もあると思います。 

場合によっては大変かもしれませんが、楽しい思い出にもなりますので、
できる範囲で挑戦してみてください。 

応援しています! 

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