意味の広がりや違いを感じよう!
日本で広く使われている外来語には、フランス語由来のものが少なくありません。
外来語があることでフランス語の単語が覚えやすくなる反面、本来の意味が抜け落ちたり、変わってしまうことすらあります。
外来語・元の単語の両方を知って、意味の広がりや違いを感じてください。
第46回目は、「センシティブ」です。
日本語の「センシティブ」
日本語の「センシティブ」はフランス語由来の外来語です。
ただし発音は英語に近く、語源がフランス語であることは間違いありませんが、英語を経由して日本語の外来語になったとも考えられます。
「センシティブ」は、「センシティブな問題」「センシティブな話題」のように使われて、扱いに注意が必要・配慮を要するといったリスク管理を促す時に使うことが多い表現です。
人の感情というよりは、社会的・倫理的・政治的であり、公的・報道・ビジネス寄りです。
そのため、否定的な意味になることがほとんどです。
- センシティブ①「扱いに注意が必要」
- センシティブ②「配慮を要する」
フランス語の「sensible」
フランス語の「sensible」は、「刺激・感情・影響を強く感じ取る」という意味で使われます。
日本語の「センシティブ」が公的で報道やビジネス寄りであるのに対して、フランス語の「sensible」は内面的・感情的であり、主観的で感受性を表現する言葉です。
「センシティブ」はどちらかというと冷たいイメージですが、「sensible」はむしろ、人間的で温かい言葉です。
フランス語の「sensible」の使い方をまとめると、
- sensible①「刺激を強く感じる」
- sensible②「感情を強く感じる」
- sensible③「影響を強く感じる」
ということになります。
いろいろな「sensible」
「sensible」の例文を挙げておきます。
- J’ai la peau sensible.
(敏感肌だ)
→ sensible①「刺激を強く感じる」
- Elle est sensible.
(彼女は傷つきやすい)
→ sensible②「感情を強く感じる」
- Il est sensible à l’ambiance.
(彼はその場の雰囲気に影響されやすい)
→ sensible③「影響を強く感じる」
などがあります。
身構えずに使おう!
日本語の「センシティブ」は問題や情報などに対して使われ、フランス語の「sensible」は人・肌・心などに対して使われることが多い言葉です。
つまり「センシティブな人」と言うのは不自然ですが、「une personne sensible」という言い方はよくします。
というのも、日本語の「センシティブ」は「触る側の注意」を促す言葉であるのに対し、フランス語の「sensible」は「触られる側の反応」を表す言葉だからです。
日本語の「センシティブ」より、ずっと人間的で、内側の言葉である「sensible」。
身構えずに使える表現だと覚えておいてくださいね!
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