同意しよう!
今回の「En effet.」は「前置詞 + 名詞」だけなのですが、一応フレーズの扱いです。
相手の言ったことに同意する内容なので、似たような他の表現と一緒に覚えれば、会話がはずみますよ!
このフレーズの場所と背景
では、単語に入る前に、今回のフレーズ「En effet.」の場所と背景を確認しておきます。
このフレーズは、第6章の始めにあります。
第6章の最初の会話部分の後にある段落の中のフレーズで、語り手の男性による説明部分です。
「en effet」
「en」は前置詞、「effet」は「結果」「効果」「印象」などの意味の男性名詞です。
「en effet」という形で「実際」「確かに」「実のところ」などの意味になります。
背景を見てみると
男性は、星での王子さまの唯一の気晴らしは日没を眺めることだったことに気づきました。
「日没を見に行こう」という王子さまに、男性は「(日没まではまだ時間があるから)待たなきゃ」と答えます。
自分の星にいると、王子さまはいつでも日没を見られるのですが、地球上では異なります。
王子さまはそのことにすぐに気がつきましたが、男性は読者の私たちにその理由を説明しようとしています。
2つの使い方とその共通点
「en effet」が「実際」「確かに」という意味なのは前述しましたが、この表現は独立したフレーズとしてだけではなく、フレーズの一部になることもよくあります。
日本語でも、「確かに。」だけで独立することもあれば、「確かに暑いね!」のようにも使いますよね?
ただし「確かに」という表現は、相手の言ったことに対して同意するということは共通しています。
強調するなら
「en effet」は「確かに」という意味なので、すでに十分な同意なのですが、もっと強調する表現もあります。
「en effet」の「effet」は名詞ですが、関連単語の副詞「effectivement」を使うことで、「確かに」「実際に」を強調することができます。
こちらも「en effet」同様に、単独・フレーズの一部という2つの使い方が可能です。
強い同意なので、特に単独で使う場合には「Effectivement !」のように「!」をつけて、大きな声で言ったりします。
事実確認なら
逆に同意であっても、事実確認程度なら「c’est vrai」を使います。
「本当だ」「そうだね」ぐらいの意味なので、ただ単に「oui(はい)」と言うよりは同意している、という様子が相手に伝わります。
また、あまり力んでいる表現ではないので、同じ会話の中で何度か繰り返して使っても、わざとらしくはならないのも便利です。
「c’est vrai」も、単独・フレーズの一部両方で使えます。
賛成するなら
「en effet」よりも積極的に賛成したいなら、「bien sûr」がおススメです。
「もちろん」という意味なので、こちらも単独・フレーズの一部両方で使えます。
この「bien sûr」は、特に言い方によって強調度合いが変わります。
日本語でも、「ええ、もちろん」と静かに言うこともあれば、「もっちろん!そんなの当り前だよ!!」のように、力がこもることもありますよね?
なお、「bien sûr」の「sûr」の部分の発音は、日本語の「シュール」にならないように気をつけてくださいね!
説明を加えたいなら
「en effet(確かに)」とは多少ニュアンスが変わりますが、相手の言ったことに同意しつつも、説明したり補足したりしたいなら、「en réalité」が便利です。
ただしこれまでご紹介したものとは違い、「en réalité」は「実際には」「実は」という意味なので、普通は説明や補足が続き、これだけで独立して使うことはあまりありません。
例えば「今日は暑いね!」と相手に言われた場合、「en réalité」を使うフレーズでは、「暑いけれど、それは湿度のせいであって、実は28度しかない」といった内容になります。
今回は同意表現を5つご紹介しましたが、ニュアンスや使い方が少しずつ違いますよね?
覚えやすいものから使って、少しずつ慣れるのがおススメです!
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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。
下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!
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