411 ケタ数の多い数字どう読む? sept cent trente et un.

その他(王子さま)

日本語より読みやすい!?

これまで2回にわたって数字を扱ってきましたが、3回目の今回が最終です。

ケタ数の多い数字をフランス語でどう読むのかをご紹介します。

100まで読めていれば意外と簡単で、日本語より読みやすい一面も!

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「sept cent trente et un.」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第13章の挿絵から2行目にあるビジネスマンのセリフですが、長いフレーズの一部です。

フレーズの全体は、「Ça fait donc cinq cent un millions six cent vingt-deux mille sept cent trente et un.」です。

「sept cent trente et un」

 「sept cent trente et un」は数字です。

 「sept」は「7」、「cent」は「百」、「trente et un」は「31」を意味します。

前述通り、この部分は長いフレーズの一部分で、これより前には前回(409回)扱った「(合計が)~になる」という意味の「ça fait +(数字)」があり、今回の数字はこの中の合計額部分を表しています。

この前にも数字がありますが、「sept cent trente et un」の部分だけだと「731」という意味になります。

ここでもやっかいな「cent(百)」

 今回扱う「sept cent trente et un」は「731」ですが、前々回(409回)ご紹介したとおり、「sept cent trente et un(731)」の「cent(百)」は単数形のままです。

「sept(7)」がついているのに複数形にならない理由は、「後ろに他の数字が続くと、単数形になってしまう」という謎ルールが適用されているせいです。

詳細は、前々回(409回)をご参照ください。

全体の合計は?

さて、「Ça fait donc cinq cent un millions six cent vingt-deux mille sept cent trente et un.」という長いフレーズを3回に分けてご紹介してきました。

ここで、この数字の全体を見てみます。

数字部分「cinq cent un millions six cent vingt-deux mille sept cent trente et un」は、「501,622,731」です。

つまり「5億162万2千731」ということですね。

ケタ数の多い数字の読み方 

ではここで、フランス語で数字を読む方法を確認しておきます。

フランス語でケタ数の多い数字を読むのは、単位に「万」があることで、カンマ(「,」)がズレてしまう日本語よりもラクです。 

  1. 左から、1つ目の「,」よりも前にある数字(ここでは「501」)を読みます。 
  2. 「,」が2つあるなら「million(s)」を読みます。 
  3. 次の数字(ここでは「622」)を読みます。 
  4. 「mille」を読みます。 
  5. 残りの数字(ここでは「731」)を読みます。 

カンマとピリオドの関係

ちなみにフランス語では、ケタ数の大きい数字を表す際に使うのはカンマ(「,」)ではなく、ピリオド(「.」)です。

つまり先ほどの「501,622,731」は日本式の数字の表記方法で、フランス式だと「501.622.731」、もしくは「501 622 731」のように、ピリオド(「.」)をスペースにしてしまうのです。

そして小数点に関しては、日本語で使うピリオド(「.」)の代わりにカンマ(「,」)を使います。

日本語の「0.1」は、フランス語なら「0,1」になるということです。

今回までの3回にわたって数字を扱いましたが、アラビア数字に関しては、日本語方式で表記しました。

わたし自身がフランスに来た当時に、このカンマとピリオドの関係に慣れるまで少々時間が必要だったので、本題とは異なる場面で違和感を感じていただきたくないと思ったからです。

ただでさえ、「cent(百)」や「vingt(二十)」などのややこしいルールがありましたからね!

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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