旅行中にも!
今回のフレーズは、日常会話でとてもよく使われる表現によく似ています。
「放っておいて!」というのは親しい間柄で使う言い方ですが、実は旅行中でも使う場面のある言い方があるので、そちらも併せてご紹介します。
このフレーズの場所と背景
では、単語に入る前に、今回のフレーズ「Laisse ce globe tranquille.」の場所と背景を確認しておきます。
このフレーズは第9章後半の会話部分にある、バラの花のセリフです。
「laisse ce globe tranquille」
「laisse」は「~を残す」「~を放置する」「~のままにしておく」などの意味の「laisser」の命令形です。
「ce」は後ろに名詞を伴なって「この」「その」「あの」、「globe」は「球」「たま」「地球」という意味の男性名詞です。
「tranquille」は「心静かな」「安心している」「平静な」「落ち着いた」などという意味です。
「laisser +(人)+ tranquille」という形で「人をそっとしておく」という意味です。
「laisser +(物)+ tranquille」という形だと「物に手を出さない」という意味になります。
背景を見てみると
旅立ちの朝、王子さまはバラの花に別れを告げました。
わがままで見栄っ張りなバラの花は、時にはウソをついて自分のことを大きく見せようとしたりしていましたが、急に自分の気持ちを打ち明けて謝罪までします。
そんなバラの花は、それまでいろいろな要求をしていたのですが、その中には自分を寒さから守ってくれる、ガラスの球状のカバーがありました。
今回のフレーズでは、このカバーについて言及しています。
今回のフレーズの意味
このフレーズにある「globe」とは、ガラスの球状のカバーのことです。
バラの花は王子さまに、朝の水やりを要求した後、風よけのためのついたてに続いて、夜は寒いからと言って、このカバーをしてもらっていたのです。
つまり「ce globe」は「そのカバー」ということになるので、もちろんモノではあるのですが、多少擬人化されています。
今回のフレーズ「Laisse ce globe tranquille.」は、「そのカバーは放っておいて」という意味になるのです。
人名の場合
なおこの言い方は本来は人に対して使うので、「ce globe」の部分を人の名前にするだけで、「〇〇さんのことを放っておいてあげて」になります。
- Laisse Amélie tranquille.
(アメリーのことを放っておいてあげて)
代名詞の場合
ただし「○○さん」などの名前ではなく、代名詞を入れる場合は、少し形が変わります。
変化のポイントは、2つです。
- 「Laisse」の後にハイフンでつなぎます。
- 1人称と2人称は強勢形、3人称は直接目的を使います。
「放っておいて」は命令形で2人称はないので、実質的には「わたし」のみ強勢形の「moi」になります。
「わたしたち」は主語でも強勢形でも「nous」です。
- Laisse-moi tranquille.
(放っておいてちょうだい)
3人称の場合は「彼」「彼女」「彼ら/彼女たち」で変わります。
- Laisse-le tranquille.
(彼を放っておいてあげて) - Laisse-la tranquille.
(彼女を放っておいてあげて) - Laisse-les tranquille.
(彼ら/彼女たちを放っておいてあげて)
旅行中の使い方
旅行中に使う可能性がある場面としては、しつこい客引きなどに対してです。
ただしこうした相手は親しい間柄の人ではないので、もう1つの命令形を使います。
「laisse」の部分を「laissez」にするだけですが、発音も変わります。
- Laissez-moi tranquille.
(放っておいてください)
一応ていねいに「Excusez-moi.」と注意をひいてから「Laissez-moi tranquille !」と大きな声でハッキリと言って、断りましょう!
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シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。
下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!
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