301 日本語とほぼ変わらない?回数の言い方! Un jour, j’ai vu le soleil se coucher quarante-trois fois !

名詞

簡単な回数の言い方 

今回のフレーズには「1回」「2回」などの回数を表す表現があります。 

フランス語には、性や数による変化がつきものですが、この表現は日本語並みに簡単です。 

ただし1つだけ注意点があるので、それも含めてご紹介します。 

このフレーズの場所と背景

では、単語に入る前に、今回のフレーズ「Un jour, j’ai vu le soleil se coucher quarante-trois fois !」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第6章の後半にあります。 

第6章の最後から5行前にあるフレーズで、王子さまのセリフです。 

「un jour, j’ai vu le soleil se coucher quarante-trois fois」

「un」は不定冠詞単数男性形、「jour」は男性名詞で「1日」「曜日」「昼間」といった意味です。 

「un jour」で「ある日」という意味になります。 

「j’ai」は「わたし」という意味の「je」の省略形「j’」と、「avoir」の活用形(現在形)「ai」が合わさったものです。 

「vu」は「~を見る」「~が見える」などの意味の「voir」の過去分詞なので、「ai(avoir)+(動詞の過去分詞)」で、過去を表す表現です。 

「le」は定冠詞単数男性形、「soleil」は「太陽」「日光」「日差し」を意味する男性名詞です。 

「coucher」は「寝かせる」「横たえる」などの意味ですが、再帰代名詞の「se」を伴なうことで「寝る」「横たわる」「(太陽や月が)沈む」という意味になります。 

「quarante-trois」は数字の「43」、「fois」は女性名詞で、回数を表します。 

背景を見てみると

王子さまは日没を見るのが好きなので男性を誘いましたが、男性に「(日没まではまだ時間があるから)待たなきゃ」と言われたことで、我に返ります。 

ごく小さな自分の星にいると、いつでも日没を見られるので、地球上にいることを忘れて誘ってしまったのでした。 

今回のフレーズでは、王子さまが自分の星での経験を語っています。 

全体の意味

さて冒頭で触れた、回数を表す表現は「quarante-trois fois」の部分ですが、その前に、回数以外の部分について確認しておきます。 

「un jour, j’ai vu le soleil se coucher」の「un jour」は「ある日」、「j’ai vu」は過去表現なので「私は見た」、「le soleil se coucher」で「太陽が沈む」なので、「ある日私は日没を見た」になります。 

そして回数部分が「quarante-trois fois」なので、全体は「ある日私は日没を43回見た」ということです。 

回数を表す表現

回数を言いたいなら、「数字 + fois」にすることで簡単に表現できます。 

フランス語では、複数になると語尾に「s」をつけるのが普通ですが、「fois」に関しては、元から「s」がついているので、単数・複数の形が同じです。 

日本語では「数字 + 回」または「数字 + 度」にするので、まったく同じ感覚で表現できます。 

唯一の注意点

ただし前述通り、1つだけ注意点があります。 

それは、回数を表す「fois」が女性名詞だということです。 

つまり「1回」と言いたい場合の数字の「1」は、男性形の「un」ではなく、女性形の「une」を使い、「une fois」と発音しますし、表記もアルファベット表記が多くなります。 

「2回」以上の複数なら、何も気にせずに「数字 + fois」にするだけです。 

数字のアルファベット表記について

なお、今回のフレーズでは数字部分がアルファベット表記ですが、アラビア数字(普通の数字)を使って「43 fois」にすることも可能です。 

数字部分をアルファベット表記にするのは、日本語なら数字を漢数字で書くような感覚です。 

現代フランス語では、どちらかと言うとアラビア数字の方をよく使いますが、現代日本語で漢数字を使う頻度よりは、アルファベット表記が多く残っているように思います。 

特に小切手の額面表記には、アラビア数字とアルファベットによる、2種類の表記が必要です。 

書けるようにしておこう!

ちなみに「小切手」は、日本にいると仕事などで必要としない限り、あまりお目にかかりませんが、フランスでは個人で持っている人が多いです。 

コロナ禍以降、それ以前にも増してカード決済やスマートフォン決済が進んだこと、インターネット上の銀行が増えたことなどにより、小切手を持たない人も増えつつありますが、大半の人はまだ持っています。 

スーパーなどでは、小切手で支払うと言うと、レジで自動的に小切手に金額をプリントしてくれて、サインするだけなのでラクですが、それ以外の場所では自分で全部書くことになります。 

そうした場合にアルファベットで金額を書けないと、かなり恥ずかしい思いをすることに…。 

機会が減っているとはいえ、フランスで生活するなら、アルファベット表記の数字を書けるようにしておきたいですね! 

この記事を音声で聞くなら

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました