10回分のまとめ!
今回はこのシリーズの第175回から第184回までの計10回分で扱った動詞を中心にまとめました。
『星の王子さま』第2章の前半部分に相当します。
今回も、10回の中で登場した活用形や時制、動詞句などを、意味とともにご紹介します。
そして2種類の過去表現について確認しますが、この2種類とは、2つの時制ということではなく、同じ過去時制でも2種類の形があるということです。
本当に少しずつではありますが、ステップアップしていきましょうね!
-er動詞の過去分詞
「frotté」は「frotter」の過去分詞「こする」「磨く」
「regardé」は「regarder」の過去分詞「見る」「眺める」
「regarder」は、「(よく注意して)見る」「(見ようと思って)見る」という意味―見る行為に自らの意識が伴う
「voir」は、「(視覚的に)見る」「(目に入ったので)見る」という意味―なんとなく普通に見る
その他の動詞の過去分詞
「vécu」は「vivre」の過去分詞「生きる」「生活する」「~に住む」「~で暮らす」
「endormi」は「endormir」の過去分詞「(人を)眠らせる」
「s’endormir」は「(自分を)眠らせる」→「寝入る」
「réussi」は「réussir」の過去分詞「成功する」
「réussir à +(動詞の原形)」で「~することに成功する」
動詞の原形
「parler」は動詞の原形「話す」
「faire」は動詞の原形「~を作る」「~をする」
「désobéir」は動詞の原形「~に背く」「~に服従しない」
「désobéir」は「dés + obéir」という構造―「dés」は否定「obéir」は「~に服従する」「~に従う」
動詞の活用形
「ose」は「oser」の活用形
「oser」は「oser +(動詞の原形)」という形で、「~する勇気がある」「あえて~する」
「plaît」は「plaire」の活用形「~に好かれる」「~の気に入る」
「s’il vous plaît」は「もしも(それが)あなたの気に入るなら」→「もしもあなたのお気に召すなら」
「fait」は「faire」の活用形「~を作る」「~をする」
「veux」は「vouloir」の活用形、人が主語で、「~を望む」「~を欲する」
肯定:Je veux un éléphant.
否定:Je ne veux pas d’un éléphant.→ 否定になると前置詞「de」がつく
動詞の命令形
「dessine-moi」は「dessiner」の命令形「デッサンする」「描く」「製図をする」+1人称強勢形「moi」
命令形に1人称や2人称の人称代名詞がつく場合には、ハイフンで強勢形をつなぐ
その他(否定表現・ルール)
「suis(être)+(動詞の過去分詞)」で代名動詞の過去表現
「ne ~ rien」は「何も~ない」という否定表現
「Ça ne fait rien.」で「そんなことは構わない」→「ne」の部分を省略して「Ça fait rien.」と言うことがほとんど
2種類の過去表現
今回の動詞のまとめの最重要ポイントは、2種類の過去表現についてです。
ほとんどの動詞は「avoir +(動詞の過去分詞)」という形で過去を表します。
ただし一部の動詞は「être +(動詞の過去分詞)」という形になります。
その1つが、このシリーズの第176回でご紹介した「s’endormir(寝入る)」などの代名動詞です。
(第176回で「代名動詞」という言い方はしていません)
「être +(動詞の過去分詞)」という形は受動態にもなるので、慣れるまではややこしいのですが、フレーズごとにご説明していきますので、ご心配なく!
この記事を音声で聞くなら
シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。
下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!
コメント