175 フランス語そのままで味わう方法! J’ai ainsi vécu seul, sans personne avec qui parler véritablement, jusqu’à une panne dans le désert du Sahara,

その他(王子さま)

フランス語らしく味わおう! 

今回扱うのは長いフレーズの一部分なのですが、いわゆる長文読解だと後ろから訳すことが多くありませんか? 

それは、和訳してしまうからです。 

少し頭を切り替えて、フランス語そのままで味わってみませんか? 

その方法を具体的にご紹介します。 

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「J’ai ainsi vécu seul, sans personne avec qui parler véritablement, jusqu’à une panne dans le désert du Sahara,」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第2章の始めにあります。 

第2章の最初のフレーズですが、フレーズの全体ではありません。 

フレーズの最後にある5つの単語が欠落しています。 

「j’ai ainsi vécu seul」 

「j’ai」は、「わたし」を意味する1人称代名詞単数の「je」と、「avoir」の1人称単数の活用形「ai」が合わさったものです。 

「ainsi」は「そのように」、「vécu」は「生きる」「生活する」「~に住む」「~で暮らす」などの意味の動詞「vivre」の過去分詞です。  

「ai(avoir)+(動詞の過去分詞)」で、過去を表す表現です。 

「seul」は形容詞で、「唯一の」「ただ1人の」「ただ1つの」という意味です。 

「sans personne avec qui parler véritablement」 

「sans」は「~なしに」、「personne」は女性名詞で「人」です。 

「avec」は「~と一緒に」「~を持って」「~を使って」などです。 

「qui」は、疑問代名詞または人を指す関係代名詞です。 

疑問代名詞の場合は「?」がついて、「誰」という意味です。 

ここでは「?」がないので、人を指す関係代名詞だということが分かります。 

「parler」は動詞の原形で「話す」、「véritablement」は副詞で「実際」「真に」という意味です。 

「jusqu’à une panne」 

「jusqu’à」は、「jusqu’à +(場所/時間)」の形で「~まで」、「jusqu’à +(名詞/動詞の原形)」で「~に至るまで」という意味です。 

「une」は不定冠詞単数女性形、「panne」は女性名詞で「(機械や装置などの)故障」という意味です。 

「dans le désert du Sahara」 

「dans」は、「~の中に」「~の中で」などの意味です。 

基本的に「dans + 冠詞 + 名詞」の形で使われます。 

「le」は、定冠詞男性単数、「désert」は男性名詞で、「砂漠」「荒地」という意味です。 

「du」は、前置詞の「de」と定冠詞単数男性形の「le」が合わさったものです。 

「Sahara」は、世界一の砂漠である「サハラの」を意味する男性名詞です。 

固有名詞なので1文字目が大文字になっています。 

背景を見てみると 

ませた子どもだった語り手の男性は、わずか6歳で画家になる夢をあきらめ、周囲の大人たちに批判的になりました。 

それでも大人たちに言われたように他の勉強をし、飛行機の操縦士になりました。 

自分自身が大人になって、いろいろな人たちとの付き合いはあったのですが、子どもの頃に感じた、大人たちに対するイメージが覆ることはありませんでした。 

今回のフレーズは、語り手の男性がたくさんの人たちと係わってきた一方で、真の友人には恵まれなかった様子が描かれています。 

フレーズの全体 

ところで先ほど、このフレーズの場所をご紹介した際に、フレーズの終わり部分の単語5つが欠落していることをお伝えしましたが、この5語については、このシリーズの第30回で、すでに扱っています。 

今回扱う分と合わせたフレーズの全体は、「J’ai ainsi vécu seul, sans personne avec qui parler véritablement, jusqu’à une panne dans le désert du Sahara, il y a six ans.」です。 

和訳してしまうと… 

こうしてフレーズ全体を見てみると、けっこうな長さですよね? 

そしてこのような長文を和訳しようとすると、日本語とフランス語の文法などの違いから、どうしても文末から戻りながら訳していくことが多くなります。 

例えば、第30回で扱った部分の「il y a six ans(6年前)」は、その直前の部分である「jusqu’à une panne dans le désert du Sahara」が、いつ起こったことかを説明しています。 

そのため、和訳するなら「6年前に~」のように始めることになるのです。 

フランス語のままの理解の仕方 

冒頭でも触れたとおり、こうした和訳をやめよう、というご提案です。 

つまり、ネイティブのフランス人と同じく、長文であってもフレーズの先頭から順番に理解していきます。 

今回のフレーズなら、「j’ai ainsi vécu seul」で「一人で生きてきた」ということがわかり、「sans personne avec qui parler véritablement」で「真の意味で語り合える人もなく」ということがわかります。 

さらにそれは、「jusqu’à une panne」で「(飛行機の)故障まで」であったことがわかり、 その故障は「dans le désert du Sahara」で「サハラ砂漠のなか」で起こり、 

その故障は「il y a six ans」で「6年前」だったのです。 

フランス語モードとは? 

日本語でわかろうとすると、どうしても後ろから出発したくなりますが、少し頭を切り替えてフランス語モードにすれば、フランス語をそのまま味わえます。 

つまり、「いつ誰が何をどうした」という順番ではなく、「誰がどうした何をいつ」のようになっていると考えれば、少々のトレーニングでネイティブに近づけます。 

メリットは? 

トレーニングの方法は、今回のように少々長いフレーズを和訳せず、語句のかたまりごとに理解するクセをつけることです。 

クセをつけるには、やはり何度となく繰り返し鍛えるのが大切です。 

脳の筋トレをするようなイメージですね! 

そしてこれができるようになると、「フランス語で話す内容はフランス語で考える」という、ネイティブさながらの頭の使い方にグッと近づきます。 

理解や反応の速さにつながるので、とってもおススメですよ! 

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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