114 責任と責任者の違い Tu es responsable de ta rose…

その他(王子さま)

関連単語を覚えよう! 

今回のフレーズで、長かった第21章が終わります。 

この章では、王子さまの成長が著しかったのですが、もしあなたが第95回から今回までの20回すべてを読んでくださっているなら、それまで以上に単語数が増えていると思います。 

今回も前回(第113回)に引き続き、関連単語の部分があります。 

興ざめですみませんが、よろしければお付き合いくださいね! 

このフレーズの場所と背景 

では、単語に入る前に、今回のフレーズ、「Tu es responsable de ta rose…」の場所と背景を確認しておきます。 

このフレーズは、第21章の終わりにあります。 

第21章の終わりから2行前は、短いフレーズが4つ連なっているのですが、その最後のフレーズで、キツネのセリフです。 

「tu es」 

「tu」は2人称代名詞単数です。 

2人称代名詞単数と言うと、「あなた」「きみ」「おまえ」などですが、「tu」は親しい間柄で使われます。 

複数になると、親しい間柄でも「vous」になります。 

「es」は、être動詞の2人称単数の活用形です。 

「responsable de」 

「responsable」は形容詞で、「(人が)責任がある」という意味です。 

「responsable de ~」の形で、「~に対して責任がある」になります。 

なお、「responsable」は最後が「e」で終わる形容詞なので、女性形も同じ形です。 

「ta rose」 

「ta」は所有形容詞、2人称で単数の女性形です。 

「きみの」という意味です。 

話し手の性別ではなく、後に来る名詞の性別によります。 

「rose」は「バラ」を意味する女性名詞です。 

「rose」が単数の女性名詞なので、「ta」になっています。 

背景を見てみると 

バラとの関係に悩む王子さまに、なぜ王子さまの星のバラだけが、王子さまにとって大切なのかを教えたキツネですが、王子さまはキツネの言うことを、忘れることがないよう、その都度繰り返します。 

そして今回のフレーズは、キツネの最後の言葉でした。 

「responsable de」の例文

「responsable de ~」を使って、「~に対して責任がある」の例文をご紹介します。 

「きみの子どもたちに対して責任がある」なら、「Tu es responsable de tes enfants.」 

「あなたの子どもたちに対して責任がある」なら、「Vous êtes responsable de vos enfants.」 

「あなたはこのチームに対して責任がある」なら、「Vous êtes responsable de cette équipe.」 

になります。 

名詞としての「responsable」 

「responsable」は、「責任者」という意味の名詞としても使われます。 

フランス語の名詞は、男性・女性に分かれているのが普通ですが、この場合は役割を表す単語なので、男性名詞としても、女性名詞としても使われます。 

ということは、男性1人に対して使うなら、定冠詞単数男性の「le」をつけて、「le responsable」になり、女性1人に対して使うなら、定冠詞単数女性の「la」をつけて、「la responsable」になるということです。 

ちなみに、複数の人たちに使う場合には性が関係なくなくなり、定冠詞複数の「les」をつけて、「les responsables」になります。 

複数の場合は、「responsable」の語尾に「s」をつけて、「les responsables」にするのをお忘れなく! 

responsable – responsabilité 

なお、名詞としての「responsable」は「責任者」という意味ですが、単に「責任」という意味の名詞もあります。 

こちらは、女性名詞の「responsabilité」です。 

このように、単語は1つずつではなく、関連単語も含めて覚えるクセをつけておくことで、単語数が増えると同時に、頭の整理もできるので、おススメです! 

この記事を音声で聞くなら 

シリーズ【フランス語版 星の王子さまのフレーズ】は、ポッドキャストでも配信しています。 

下のリンクのクリックでこの記事に該当するエピソードに飛びますので、発音の確認などにお使いくださいね!

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